納豆ソースのハンバーグステーキ

今 英之
A_RESTAURANT
自分の料理人としての人生で、伝聞だけで料理を作るという経験は初めてでした。さらに、ハンバーグ・ステーキを納豆という独特の食材をソースにして食べるということも衝撃的でした。「ハンバーグは納豆ソースが美味いよ」と言われた時、昔は2割くらいの人間が納豆を食べる時に砂糖をかけるという北海道という地に育った自分としては理解不能でした。しかし、その人物の発言からレシピの捜索が始まりました。捜索といっても、どこかにあるレシピブックを探しにいくわけではありません。調べてみるとそれらしきものはあるのですが、食べた事も、ましてや作った事など無く自分には何が正解か分かりません。聞いたイメージからキッチンのスタッフが集まって試行錯誤がくりかえされ、ある地点まで到達しました。それは正解ではないかもしれないし、正解はないのかもしれません。しかし、最初にこの料理を考えた人の何かに触れたような気がしました。その作業は食に関わる者としてとても良い経験になりました。 自分はさらに、ディナーのコースに出せるように仕上げました。レシピというものは作り方だけではなく、歴史なのだと思いました。誰もが参加できる、その進化や変遷も記録・公開できる我々の新しい<レシピサイト>が出来ていくのが楽しみです。

材 料

[ 40人分 ]

能登牛サーロイン 0.5 kg
北海道牛モモ 1.5 kg
玉葱 4 個
大和芋 200 g
鴨頭ネギ
ピンクペッパー
【納豆ソース】
ひきわり納豆 2 パック
バター 1 欠け
適量
みりん 適量
マヨネーズ 大さじ3
コンソメ 大さじ1
生クリーム 大さじ1

工 程

  1. Step

    【納豆ソース】
    ひきわり納豆は更に叩いて細かくする。 中火のフライパンにバターを溶かし、納豆を炒める。 少し焦げ目がついてきたら、納豆ソース調味料を順番に混ぜ入れながら続ける。 様子を見ながら味見して完成。 ※ レモンの絞り汁を少し入れても良い。

  2. Step

    【ハンバーグ】
    玉葱は色付き甘味が出るまでしっかり炒める。 大和芋はすりおろしておく。 モモ肉とサーロインはミンサーでミンチにする。 ※この時モモ肉は半分だけ細かくミンチし、残りは粗めにミンチする。

  3. Step

    先程の細かいミンチを良く練り合わせ粘りを出す。 玉葱と大和芋を入れ合わせる。 最後に粗めにミンチした肉を入れ味を塩と胡椒で整える。 一度冷蔵庫に入れ生地を落ち着かせてから、 セルクルに入れワンポーションにする。

  4. Step

    フライパンを熱し肉を入れ、表面だけ焼き目を付け後は炭火焼にする。

  5. Step

    器にソースを入れ先程の肉を盛り付け、鴨頭ネギとピンクペッパーを散らし出来上がり。

今 英之 今 英之

世界中からシェフがやってくるカルーセルスタイルのレストラン。あらゆるジャンルを代表する最高峰のシェフが集まり、まったく新しい料理体験を生み出す食のミュージアムです。世界最高峰のシェフのレシピからお母さんのレシピまで、様々なレシピを通じて、過去、現在、未来の食の歓びを生み出します。

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