チーズとパン粉の衣を
纏った揚げ卵

今橋 英明
Restaurant L’aube
日本人で卵好きな方は多いのではないでしょうか?私もその中の一人です。少年時代、料理を家でやってみようと初めに手に取った食材は卵でした。その時作った物は目玉焼きだったと思います。両親が共働きで多忙だったので、普段から家で料理を積極的にしていた父の影響もあり、その後もツナを加えたスクランブルエッグや卵を使ったチャーハン、親子丼を作ってみたり。様々な形で楽しめる卵は私にとって当時は良い実験材料だったような記憶があります。

料理を職業とした現在、卵は私にとって基本の食材の一つであり、数ある卵料理があるからこそ難易度の高い、新たな料理の創造の対象でもあります。その中で今でも形を少しずつ変えながらもレストランでお出ししている卵料理をご家庭で出来るようなレシピや工程でご紹介させていただきます。

「パルメザンチーズを合わせたパン粉を纏った半熟卵のフリット」

です。周りはパルメザンチーズとパン粉がクリスピーに焼き揚げてあり、黄身は半熟で白身だけしっかり固まっている、卵本来のおいしさを活かす、少しリッチな揚げ卵です。普段と違う食感が味わえるのではないでしょうか?

材 料

[ 4人分 ]

卵(M) 4 個
強力粉 少々
卵白 2 個分
パン粉 50 g
パルメザンチーズ(粉状) 15~20 g
揚げ油 適量

工 程

  1. Step

    卵を4個茹でることが出来るお湯を用意し、沸騰させる。

  2. Step

    卵の下、曲線が緩やかな方の殻を軽くたたき、ガスを抜く。殻を剥けやすくする為で、白身が出ないように注意。

  3. Step

    沸騰しているお湯に静かに入れる。

  4. Step

    5分間 中火で火を入れ途中スプーンなどで軽くかき回す。黄身を真ん中に寄せるため。

  5. Step

    氷水を用意しておき、5分たった卵を冷やす。この際に、白身がしっかりと固まっていることを確認し、柔らかすぎたら再度お湯に入れて固さを調節する。

  6. Step

    粗熱が取れたら殻を綺麗に剥き、卵が入っていたパックに紙を敷いて形を保ちながら水気を切る。

  7. Step

    卵白を泡立ててこしを抜いた物と、強力粉を用意する。

  8. Step

    ロボクープもしくはミキサーでパン粉とパルメザンチーズを細かくしながら混ぜ合わせ、ボウルに移す。

  9. Step

    水気を切った卵に強力粉→卵白→パン粉→卵白→パン粉の順で衣をつける。

  10. Step

    手でコロコロと卵を転がし、密にパン粉を付け、冷蔵庫で1時間程冷やす。卵が入っていたパックを使うと形がキープしやすい。

  11. Step

    180℃の揚げ油、揚げ網、余分な油を切るざるを用意し、卵を静かに入れて周りがこんがりきつね色になるまで揚げ、揚げた後直ぐに塩を振る。

  12. Step

    お皿に盛りつけてチーズをたっぷり削って色々なソースと絡めて召し上がって見てください。マヨネーズはもちろんの事、茸のソテーやアスパラガス等と一緒に召し上がっていただくのもおすすめです。

今橋 英明 今橋 英明

響きあう物語のはじまり。
「L’aube(ローブ)」とは、始まりや夜明け、誕生を表すフランス語です。
自然が創造した美しさと、人が創造した美しさの絶妙なハーモニーを生み出すこと。
《その瞬間にしか存在しない美味しさ》を創りつづけること。
ここから私達の物語が始まる。そんな想いを込めて「L’aube(ローブ)」と名付けました。
生産者のこだわり、その風景、季節の移ろい、日本とフランスの食文化が響き合う、新たな美味しさ、愉しさ、心地よさと、それらが誕生する美しい瞬間をお届けしていきます。

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